「2024年問題成長するトラック運送会社が見つけた答え」kindleで出版しました

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「２０２４年問題」は、運送業界にとって避けて通れない課題

働き方改革関連法による時間外労働の上限規制により、ドライバーの労働時間が制限され、輸送力不足やコスト増大が深刻な問題となっています。業界全体が「この先、どうすればいいのか？」と模索する中で、不安を感じている経営者の方も多いでしょう。

しかし、悲観する必要はありません。すでにこの問題を乗り越え、むしろ成長の機会に変えている運送会社があります。では、彼らは何をしているのでしょうか？どんな考え方や戦略で、この変化の波を乗り越えているのでしょうか？

本書では、実際に成長を続ける運送会社5社の事例を取材し、その成功の秘訣を探りました。そして、それらの企業に共通する要素をもとに、読者の皆さんが自社の経営に活かせる視点を整理しました。

筆者は、エグゼクティブコーチとして経営者の成長を支援しています。物流業界の方々ともご縁をいただき、２０２４年問題に対する危機感や悩みを直接伺ってきました。また、かつて保険営業の仕事をしていた際には、運送会社を担当し、ドライバーの皆さんとも交流がありました。経営者の視点だけでなく、現場のリアルな声も踏まえながら、本書を執筆しています。

本書は、単なる事例紹介にとどまりません。成功企業の考え方を学ぶだけでなく、読者自身が「自社にとっての答え」を見つけられるよう、セルフコーチングのワークも用意しています。ただ情報を得るだけでなく、実際に行動に移すことができるように工夫しました。

本編は２部構成になっています。第一部では、成長している運送会社5社のリアルな取り組みを紹介します。彼らがどのように変革を遂げたのか、具体的な事例を通じて学ぶことができます。第二部では、それらの成功企業のエッセンスを抽出し、「経営者の中にある答えを引き出す」「答えを行動につなげる」という視点から、実践的な方法を解説します。

この本は、運送会社の経営者や幹部、現場の管理職の方に向けて書かれています。特に、新しい視点を持って経営を変革させたいと考えている方には、多くのヒントが得られるはずです。

２０２４年問題は、決して運送業界の終わりを意味するものではありません。むしろ、新しい時代に向けた変革のチャンスです。本書が、皆さんの会社の未来を考え、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

◇本書の内容◇

序章　２０２４年問題と運送業界の未来

第１部成長するトラック運送会社が見つけた「答え」

第１章　株式会社日東物流の挑戦
重大事故がもたらした経営改革の起点
嘘をやめる：「正しいこと」への第一歩
ユニオンとの交渉がもたらしたもの
正しいことを徹底する姿勢から健康経営へ
小さな目標を積み重ねて拘束時間削減を実現
行動指針「ニットーイズム」：過去から現在、そして未来へ

第２章　福岡ロジテック株式会社～「日本一楽な長距離運行」への変革
挑戦の始まり：ゼロからのスタート
悲劇からの転換　安全最優先への覚悟から、徹底した安全運行へ
デジタル委員会の設置と、無理のないＤＸ化へ
「親切が先、商いは後」経営理念が生んだ信頼
社員第一と安全教育への取り組み
企業評点の向上

第３章　株式会社canuuのイノベーション
物流業界の未来を支える「次世代エコシステム」へ
「ノウカル」で変える現場のコミュニケーション
「ノキコレ」で配送業務の効率化を実現
ＩＴ活用の壁：ベテランと若い世代の交差点
「今までなんとかなった」では未来はない

第４章　株式会社ロジックスラインのビジョン
２０２４年問題は「追い風」
行政処分からの飛躍的成長
ドライバーに対しては家族ぐるみで還元
安全運行への取り組みが高い信用力を

第５章株式会社野村運送の現場主義と人材活用
人を活かす人材育成の取り組み
毎月の給与支給時に行う面談と安全教育
マニュアルとロールプレイをフル活用
原価計算教育による経営の透明化と、トップセールスによる運賃交渉
現場を知り、コミュニケーションを活かす

第２部成功企業に学ぶ

第１章　経営者の中にある答えを引き出す
プロセスを踏んでいく
１．現状を把握する
２．新しい視点を見い出す
３．環境を整える
４．具体的な行動をとる

第２章「答え」を行動に繋げる
知識だけでは変わらない — 行動に繋げるためにできること
目標を明確にするワーク
最初の一歩を決めるワーク
行動のハードルを下げるワーク
継続・改善するためのワーク

おわりに　～未来をつくるのは、今の決断