言葉にすると人生の武器になるもの

当たり前だけど分解してみると武器になる

強みと価値観を見つめ直す

先日の経営者の方とのセッションで、その方の「強み」と「価値観」について話していただきました。
かなり長いこと話してくださったんですが、結果的にその方の感想は、「意外と自分の強みや価値観なんて、わかっているようで考えてなかったんだな」というものでした。わかってはいたかもしれませんが、言葉にする機会がなかったのかな、と私は思います。


忙しい経営者が日々会社の舵を取るなかで、「自分の強みは何か?」「どんな価値観を大切にしているか?」と、じっくり考える時間を持つことは意外と少ないかもしれません。

経営者であれば、会社の舵取りをする上での判断がよりスムーズになり、組織を導く指針が明確になります。ビジネスマンであれば、自己成長を加速させ、仕事の充実度を高めることができるでしょう。今回は、経営者とビジネスマンの方々に向けて、自分の「強み」と「価値観」を見直し、それをどのように日々の仕事に活かしていくのかを考えていきます。

自分の強みを知ることの重要性

自分の強みを明確にすることは、経営の成功や仕事のパフォーマンス向上に直結します。しかし、強みは「自分にとっては当たり前にできること」の中に隠れていることが多く、自分自身では気づきにくいものです。
あなたも、今まで人から「すごいね!」と言われたことで、当たり前に仕事をしただけだけど?と思ったことがあるんじゃないでしょうか。

振り返って考えて見てください。
経営者であれば、リーダーシップや戦略的思考が強みとして発揮されたことがあるのではないでしょうか。現場の課題を見抜き、長期的な成長のビジョンを描きながら、会社を発展させてきたのでは?
一方、ビジネスマンであれば、分析力やコミュニケーション能力、計画性などが強みとして活かされる場面が多いかもしれません。営業職であれば人との関係構築力、企画職であれば創造力が強みかもしれません。

自分の強みを知るためには、まず過去の成功体験を振り返ることが大切です。これまでの仕事や経営のなかで「自分が主導してうまくいったこと」「周囲から評価されたこと」を思い出してみると、自然と自分の強みが見えてきます。また、周囲の人からのフィードバックを振り返るのも有効です。他人から見た自分の印象は、自分では気づきにくいからです。
もう一つ、常日頃自分の強みを振り返ってみることで、不思議と他人の強みにも気づくようになるのです。そうすることで、自分の仕事を任せられる人というのを知ることにもなりますし、その人をしっかり評価できるようになります。

価値観を明確にすることの意味

強みが「できること」だとすれば、価値観は「何を大切にしたいか」という軸になります。価値観が明確でないと、判断に迷いやブレが生じ、長期的な成長が難しくなります。

経営者であれば、価値観は企業の方針や文化に大きな影響を与えます。例えば、「誠実さ」を最も大切にする経営者は、取引先との信頼を重視し、その姿勢が企業全体に浸透するでしょう。「社員の成長」を重視する経営者は、教育や働きやすい環境整備に力を入れ、社員が主体的に活躍できる会社を目指すかもしれません。

ビジネスマンの場合、価値観は仕事への姿勢やキャリア選択に影響を与えます。「挑戦」を大切にする人は、新しい仕事やスキルを積極的に学び、成長の機会を求め続けるでしょう。「チームワーク」を価値観として持つ人は、個人の成果よりも協力しながら大きな成果を生み出すことを重視するかもしれません。

価値観を明確にするためには、「仕事をするうえで何を最も大切にしているのか?」と自分に問いかけることが効果的です。「顧客との信頼関係を築くこと」「成果を出すこと」「ワークライフバランスを大切にすること」など、自分が譲れないと感じるものを整理してみると、日々の仕事で大切にすべきポイントが明確になります。

強みと価値観を活かすための行動

自分の強みと価値観が明確になったら、それをどのように仕事や経営に活かしていくかを考えましょう。

経営者であれば、自分の強みを活かした経営スタイルを確立することが大切です。戦略立案が得意なら、細かな業務は社員に任せて全体の方向性を考える時間を増やす。対話を通じたリーダーシップが得意なら、社員とのコミュニケーションを重視し、組織の力を引き出すことに注力する。

ビジネスマンであれば、仕事のなかで自分の強みを活かす機会を意識的に増やすことが重要です。プレゼンテーションが得意な人は、会議や商談で積極的に発言し、そのスキルをさらに磨く。論理的思考が強みであれば、データ分析や戦略立案の機会を増やし、自分の強みを最大限に活かす工夫をする。

また、価値観を実践に落とし込むことも大切です。「成長」を重視するなら、常に新しいスキルを学び、挑戦する姿勢を持つ。「人とのつながり」を大切にするなら、職場でのコミュニケーションを増やし、信頼関係を築く努力をする。こうした行動を積み重ねることで、仕事の充実度が高まり、長期的な成功につながります。

仕事や経営においては、難しい選択を迫られる場面も多いでしょう。そんなときこそ、「この決断は自分の価値観に合っているか?」と自問することで、納得のいく選択ができます。たとえば、転職や事業の方向転換を考えるときも、価値観を基準にすることで、自分にとって本当にふさわしい道を選ぶことができるでしょう。

自分の強みと価値観を明確にすることは、経営者にとっても、ビジネスマンにとっても、成長を加速させるために欠かせません。強みを知ることで、自分が得意な分野に集中し、仕事の効率を上げることができます。一方で、価値観を軸にすることで、ブレない判断ができ、仕事や経営の充実度を高めることができます。

まずは、「自分の強みは何か?」「何を大切にして働いているのか?」を紙に書き出してみましょう。きっと、自分にとって本当に大切なものが見えてくるはずです。経営者であれ、ビジネスマンであれ、自分自身を深く理解することが、成長し続けるための第一歩なのです。