言葉尻ひとつ

たにぐちりか エグゼクティブコーチ

たにぐちりか エグゼクティブコーチ

2024年12月27日 10:53

【相手に何を求める質問か】

「◯◯で合ってますか?」
という質問、
最近よく耳にするような気がします。
みなさんは、使う?使わない?
私自身は使いませんが、
どう思われますか?

昔、会社勤務していた時の話です。
若い同僚とベテランの同僚の中で
交わされた会話の後
ベテランの同僚がやって来て、
「彼女はいつも、〇〇で合ってますよね?
と聞いてくるんだけど、
その聞き方ってなんかモヤっとする
と言いました。

私はコーチなので、
質問をすることが仕事の半分以上です。
良い質問をしたい、
と日々考えていることもあり、
なぜ彼女がモヤっとするのか興味が湧きました。

「合ってますか?とか、
答え合わせを要求されてるみたいで
答えるのちょっとためらうというか、
それ私がジャッジすること?って思う

なるほど。

答えが明確なものに対して、
合っているかどうかは聞いても良いでしょうが、
いく通りもの答えがあったり、
正解不正解は導き出せないようなときに、
「合ってます」
という判断を出すのには責任が伴う
からなのかな、
と感じました。

なので、私も自分の考えを率直に、
「あなたのモヤッとは、
もしかしたらこういうこと?」
と聞くと、そうそう、と答えが返ってきて
またそこで気がついたのが、
この場合は、
ベテラン同僚の彼女の中にはその答えが
あったので
「あなたのモヤッとは
こういうことで合ってますか?」
と質問してもモヤッとしないわけね、
と言うと、
「あ!そうそう!
イエスかノーで答えられるからね」
と、笑顔を見せてくれました。
ふたりでスッキリした瞬間。

「合ってますか?」
が適当な質問の仕方になる場面も、
たくさんあるでしょう。
でも、
ときにそれは判断を相手に委ねてしまう
質問になりかねないわけで、
使うときには気をつけたいと思いました。
特に、私に「モヤっとする」と告げてきた同僚は
その質問によって、
様々な場面で判断を要求されるだけではなく、
ときには「△△さんがそう言いました」
といわれかねない、責任を背負うことになります。
もちろん、
上司であればある程度その責任は負うべきですが、
つまり、
質問をする相手がどの立場の人なのか
ということも考慮すべきことばの使い方なのだ
ということですね。
逆に、部下にこの質問の仕方をするときにも、
注意が必要な言葉の使い方にもなるでしょう。

言葉尻ひとつ、
とはよく言いますが、
それがときに相手に「モヤっと」を感じさせ
積み重ねてしまうことはありがちです。
はじめは「モヤっと」だったのが
「いつも判断を人に委ねる」
と思われてしまっては、
残念です。

言葉はクセになることが簡単で、
積み重なってそれがその人の評価として
固まってしまう可能性は、大きいのです。

そう思うと、質問はともかく、
言葉ひとつも気をつけていたいし、
言葉ひとつで状況をよくする可能性を
たくさん持っていたいものですね。